徳富 蘇峰・蘆花 生家
蘇峰・蘆花が幼少の一時期を過ごした旧徳富家の由緒ある建物。寛政2年(1790年)の建築で、創建年のわかる町屋造としては、県内最古で歴史的価値も高い。本館は、平成2年から復元工事を行い、当時の面影をしのぶ姿に復元され、蘇峰記念館(水俣市役所駐車場横)と並んで、水俣の歴史文化に触れる場となっている。

昭和47年、水俣市の文化財に指定された徳富蘇峰・蘆花生家旧宅は、昭和63年熊大北野研究室の調査により、棟札が発見され、現在では県内最古の町屋建築として、建築史的価値を持つことがわかる。
市では蘇峰・蘆花、2人の生家として史跡的価値をあわせ持つ貴重な文化財であることから、平成2年より平成6年にかけて復元工事を行い、其の保存と活用に向けて、平成6年10月に開館した。
【建物の概要】
徳富蘇峰・蘆花生家は、徳富家中興の祖といわれる徳富久貞(太多七)の手により寛政二年(1790年)に建てられ、明治3年(1870)、蘇峰・蘆花の父一敬(淇水)が熊本藩庁に招かれ、一家が熊本に移り住むまでの80年間住み続けた。以後、明治22年からは代々西村家の商家(屋号:衣屋)として受け継がれた。
現在の建物は徳富家時代の3棟(主屋・蔵・はなれ)と、西村家時代の2棟(主屋・蔵)の5棟である。坪庭は徳富家時代のものである。

【坪数】
- 敷地面積 約320坪
- 建物面積
- 生家主屋 約61坪
- 衣屋主屋(はなれ含む)約83坪
- 生家 蔵 約45坪
- 衣屋 蔵 約33坪
- 計 約222坪
【生家関連記述】
「蘇峯自傳」徳富猪一郎著「死の陰に」徳富健次郎著
展示物・資料の一部
【生家主屋】
- 踏み臼
- 囲炉裏
- 水かめ
- 火鉢
【生家蔵】
- 棟札
【衣屋蔵】
- 石臼
【庭】
- 樹齢317年の紅葉
- カタルパの木
- 井戸
- 手水鉢
【はなれ】
- 筆
- 大硯
- 家紋入り椀
- カンカン帽
- 焼印
- 美信(蘇峰・蘆花の祖父)愛用の小杯
- 一敬(蘇峰・蘆花の父)愛用の算盤
- 書(蘇峰・頼山陽・鮫島白 etc.)
- 蘇峰愛用の家財(机、ベッドetc.)
- 杖
- 蘇峰著作(近世日本国民史etc.)
- 蘆花著作(みみずのたはことetc.)
生家での主な取り組み・実績
- 小原流いけばなこども教室(第2・4土曜)
- 地産地消品の販売(まどか工房・桜野園)
- 記念品の販売
- 野点の会(H21年度)
- 蘇峰記念碑めぐり(H22年度)
- 市主催スウィーツラリー参加(H21・22年度) 他
研修室
中庭・2階大広間は研修室として使用可能
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中庭 | 300円/時間 |
2階大広間 | 500円/時間 |
その他
入館料 | 無料 |
開館時間 | 9時~16時30分 |
休館日 | 毎週月曜日(月曜日が祝祭日の場合はその翌日) 年末年始(12月28日~1月4日) |
住所 |
867-0065 水俣市浜町2-6-5 |
電話 |
0966-62-5899 |